天野社会保険労務士事務所は大阪府 高槻市の社労士事務所。働き方を見直し、仕事と生活の調和を図る「ワーク・ライフ・バランス」を推進しています。

会議の費用対効果をグッと引き上げるコツ

こんにちは。

売上を減らさない残業時間削減を提案している天野です。

会議の費用対効果を格段に引き上げるためのコツをお伝えします。

いわゆる「ムダ会議」を撲滅することができます。

そのコツは、「会議の参加人数の大幅削減」です。

 

1時間半の会議に参加して一言も発しない人はいませんか

14時に開始した会議は、予定時間を30分も経過した15時30分にようやく終了。

会議中の発言の多くが特定の人であり、

参加者のうち半数近くは発言ゼロ、もしくはヒトコト程度。

私は、このような会議に参加することが少なくありませんでした。

そのたびに「この1時間半を別のことに使えたらどれだけ仕事が進んだことか!」と思っていました。

そもそも参加意義をあまり感じない会議では、頭もよく働きません。

会議の中で、何か重要なことが決まっていたとしても会議の後、

明確に頭に残っていることはほとんどありませんでした。

つまり、発言もしていなければ、会議の中の情報共有すらまともにできていなかったのです。

 

会議の参加者を減らすと組織の風通しが良くなる

会議に参加する人数を減らすと情報が一部の人に集中し、

風通しが悪くなるように感じるかも知れません。

しかし、会議に参加する人は会議の準備の段階で、

上司や部下、同僚から的確な情報を集めておかなければなりません。

そのためには、情報の提供が先に必要です。

「来週の会議の目的は、通信費の削減策の検討です。課員の携帯電話使用状況を教えてほしい」

「前回の会議で、他の各課の通信費のデータが公表されたが、うちの課はワースト3に入っている。考えられる原因を木曜までに調べてほしい」

このようなやり取りを通して、情報が相互に行きかうようになります。

大人数で参加して、「誰かが答えられるだろうから」という甘えの元、

全員があまり準備しない会議に比べ、参加人数を絞ることで、事前準備のレベルも上がることにあります。

 

会議運営側は、事前案内や議事録の工夫が必要

ただ参加人数を減らせばいい、というものではありません。

会議運営にも工夫が必要です。

私がまず心掛けたのは、会議の目的(議題)と目標(ゴール)を明確にすることでした。

何のために、何について、どこまで話し合うのか

最低限、この3つは事前に明らかにしなければいけません。

また、会議資料も事前に配布しておくことも重要です。

事前に資料を配布することで、会議前の各自の準備のレベルがより高くなります。

会議後の議事録は、とにかくスピードです。

会議で決まったことは、すぐにでも動き出す内容がたくさん含まれていることでしょう。

でも議事録が3日後に送られてきても意味がありません。

会議での発言の要点をリアルタイムで入力し、決定事項を太文字・下線にする。

さらに下の方に「決定事項」と「次回までの検討事項」の欄を設け、箇条書きにする。

この程度でも十分に会議の内容は伝わります。

普通の社内会議の議事録は、綺麗に作る必要はありません。

スピード重視、内容重視で作成することがポイントです。

会議の参加者を減らすことで、コストが下がります。

一方、事前準備の徹底により会議の内容は深くなり、効果が大きくなります。

つまり、会議の費用対効果は、グッと高くなるのです。