プチQCサークルを推進して残業時間を削減する方法
こんにちは。
残業時間削減をサポートしている天野です。
今回は、QCサークル(職場改善活動)についてです。
「従業員の要望しか出てこない」という嘆かわしい改善活動や
「職場改善活動のために長時間残業」という本末転倒の状態から解放されるようになります。
その方法が、「プチQCサークル」です。
いきなり本格的なQCサークルに取り掛かるのではなく、しっかり準備運動をする方法です。
QCサークルは、「改善推進」や「人材育成」に期待して、
製造業のみならず多くの企業で取り入れられています。
しかし、QCサークルが効果的に機能している会社はかなり少ない事でしょう。
QCサークルで失敗する会社には、以下のような共通の特徴があります。
1.いきなり本格的なQCサークルから始める
2.ノルマがある(年3回の実施など)
3.経営側と労働者側の意識に大きなずれがある(目的が理解されていない)
4.QCサークルの時間は、労働時間とみなさない
特に「1」が最も多いケースです。
QC7つ道具を駆使し、テーマ選定や現状把握、要因解析を行う本格的なQCサークル。
しかし、大半の労働者は上手に使いこなすことはできず、
ほとんど儀式的・形式的になるだけです。
高級調理器具と高価な食材を渡されてもすぐに本格フレンチを作ることができないのと同じです。
普段通りにしかできません。
結局、改善テーマに決まるのは、
普段から気になっている細かい要望事項ばかりになってしまうのです。
日常業務の中で、マニュアル作成や引き継ぎ書の整備、
1日単位の業務分析などにより、「改善に対する目」を養うことが必要なのです。
改善に対する目が養われてから、
少しずつQC7つ道具の使い方を覚えていけばいいのです。
不慣れなままQCサークルを行えば、
時間ばかりかかり残業時間が増加していきますが、プチQCサークルであれば、
スキマ時間や変形労働時間制による土曜出勤日を利用することができるので、
残業時間増加になりません。
活動のモチベーションを上げるためには、
年1回程度、社内グランプリをやってみるのが効果的です。
その時のポイントは、必ず実行予算を付けることです。
「改善事例を発表して終わり」ではなく、
発表した内容が具現化させることが重要なのです。
ときにQCサークルは、「キューシー」ではなく、「クルシイ」なんて揶揄されます。
そんなことはありません。
効果的にQCサークルを活用し、残業時間を削減していきましょう。
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