人事実務12月号 連載記事
人事に関する月刊誌「人事実務」において、2016年1月より連載がスタートしています。
今回、6回目の連載となります12月号が発行されました。
1年間の連載も今回で最終回です。
12月号は、「過重労働の撲滅と男性の働き方改革」に関連することを書いています。
ある企業で、過重労働が原因で新入社員が自殺するという事件があり、大きく報道されました。
改めて、国が進めている過重労働対策が十分に機能していないことを痛感しました。
抜本的に働き方改革を進める覚悟を国も企業も社労士も持つ必要があると考えています。
そんなことを思いながら、「過労死等防止対策白書」の内容に触れながら、
今後の対策について書いています。今まで以上に熱の入った文章となりました。
また、ワークライフバランスとワークファミリーバランスの違いについても書きました。
よく同義としてとらえられていますが、内容は大きく異なります。
子育て支援や介護離職予防の観点から、働きやすい職場づくりを進めることも重要です。
ワークファミリー的な視点からの取り組みがいけないということはないのですが、
ワークライフバランスは全従業員が対象であり、「関係ない」という人はいないと
いう認識や覚悟が、ワークライフバランスを推進していくうえでは重要になります。
よって、ワークファミリーバランスを重視しすぎると、全従業員が「覚悟」を
持てないことになり、企業内での推進の壁になる恐れがあります。
やらされ感では、ワークライフバランスは進んでいきません。
全員が、「自分事」としてとらえるためにはどうしたらよいか、
そんなことを書いています。