管理職に求められる「監視」ではなく「管理」
前回、テレワークを導入するために必要なことについて書きました。
機材や制度ももちろん大事なのですが、あくまで「ワーク」なので、
成果を上げないといけないし、それを評価もしないといけない。
物理的な距離が離れることだけであり、あとは「ワーク(仕事)」として
やっていかないと会社がもちません。
テレワークを導入するにあたり、部下が仕事しているかどうかを「監視」する
ことに意識がいっている企業が少なくないように感じます。
目の前に部下がいないので、きちんと仕事をしているか不安だという気持ちは分かります。
しかし、監視して分かることは「何か作業をしている」ということだけです。
成果に繋がる仕事をしているかどうかは監視では分かりません。
監視=管理、ではありません。
・何をどのくらい時間を掛けてやったのか
・仕事を進める上で、不安なことはないのか
・よりよい仕事をしようという意欲があるのか
・会社(組織)の目的を踏まえた仕事をしているか
例えば、部下について、上記のようなことがわかりますか。
「管理のポイントは、関心を持つこと」です。
部下が、利益(成果)に繋がる働きをできているか、できていないのであれば
どのようなサポートが必要なのかを把握し、必要な手を打つ。
このことは、普段の仕事場でもテレワークでも同じです。
テレワーク導入は、管理職の「管理する力」が如実に試されます。
課題が顕在化すると思います。
今までできていなかったことは、今後、管理職を育成してできるように
なればいいことです。
今回のピンチをチャンスに変えるためにも、その場しのぎのテレワークではなく、
成果にこだわるテレワークにしていきましょう。
このことが組織を強くし、生産性の高い会社へと成長していくことに
繋がっていきます。